尾瀬の風景 INDEXキンコウカ輝く横田代・アヤメ平 写真 01

OZE Cruising map

鳩待峠 - 横田代 - アヤメ平 - 富士見峠 - 見晴(泊) + 竜宮&赤田代散策

ここまで、尾瀬ヶ原と尾瀬沼に秋、初夏にそれぞれ1回づつ、計4回尾瀬を訪れたことになるが、さすがに、別のコースも歩かねば、ということで「天上の楽園」といわれるアヤメ平経由で尾瀬ヶ原の最深エリア、見晴へ向かう。今回は初の小屋泊りである。

8月の上旬、例によって新宿から高速バスに乗り、鳩待峠へ向かった。朝5:00過ぎに到着、鳩待峠は濃い霧の中。「朝霧はその日は晴れる」といわれるとおり、この日は1日好天に恵まれた。
今回のコースは鳩待峠からの登りで始まる。ほとんど木道が整備されていて歩きにくいわけではないが、丈の高い草むらを抜ける際、葉にびっしりと付いている朝露で全身がびしょ濡れになる。これは全くの想定外であった。 薄暗い樹林帯の中を50分ほどで登って行くと、突然ぱっと眼前が開け、広い傾斜湿原が現れた。おお!ここが横田代か。右前方から眩しく朝陽が射し、朝露に濡れた緑の湿原、黄色いキンコウカの群落がきらきらと輝く、ドラマティックな光景。あたりを見回し、何度も振り返りながら、後ろ髪引かれる思いでゆっくりと歩く。

気温が高くなってきたこの頃から、難敵が出現した。虫である。アブや蚊、その他不明な羽虫たちが、ぶんぶんと寄って来ては大歓迎してくれるのだ。それはもう、この日1日、いや翌日も全行程で続く。振り切ったと思っても、また次が来る。その繰り返しである。尾瀬ヶ原では食虫植物のモウセンゴケの群落が多々見られるが、その理由がわかった。

横田代から低木の樹林帯を抜け、30分ほど歩いた7:30、ついに来た!ここが「天上の楽園」と称されるアヤメ平だ。山上の広大な緑の湿原に点在する池塘、咲き誇る黄色いキンコウカ、その向こうに佇む燧ケ岳に向かって木道が伸びていく。さわやかな風が吹き、空は快晴。夢のような光景だ。何枚も写真を撮り、富士見峠へと向かう。

8:30、富士見小屋の傍で虫に集られながら休憩し、見晴へ下る。このルートは八木沢道と呼ばれ、さほど難易度が高くないはずなのだが、思ったよりキツかった。下り始めの狭いつづら折れで、虫に気をとられるあまり藪下に落ちそうになること数回。展望がきかない薄暗い樹林帯で「ぬかるみ」もかなりある。おまけに想像以上に距離があり、見晴到着までに2時間を要した。途中、誰にも会うことはなかった。

見晴に到着したのが11:00前。チェックインまで時間があるので、宿泊先の「原の小屋」に荷物を預け、カメラだけ持ってぶらぶら竜宮まで散歩。13:00すぎにチェックインして、しばし昼寝をする。この時間帯に昼寝とは、なんという贅沢。起きてから今度は赤田代まで往復し、17:00ごろに夕食をとり、風呂に入る。

さて、ここからが小屋泊まりならではの、おいしい時間だ。夕暮れ迫る尾瀬ヶ原を竜宮方面へ歩く。小屋の周囲で写真を撮っている人が数人いたが、少し歩くと、もう誰もいない。広大な湿原を貫く木道の上、ただ独り。陽はゆっくりと西の山に沈み、どこからか聞こえる虫の音と、風の音のみの静寂。まさに「尾瀬独り占め」状態であった。

こうなると、満天の星空も見たいところだったが、これは期待はずれであった。小屋に戻り消灯時間の21:00、通常よりかなり早い就寝時間に戸惑うも、ぐっすりと眠れた。とにかく歩き疲れたが、いくつもの素晴らしい光景にめぐり会えた1日だった。つづく。

※今回は荷物が多かったため、すべてコンパクトデジカメで撮影。

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